コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違いと工法の使い分け
投稿日:2023年9月29日
コーキング工事は大切なお住まいを維持していくために必要な工事です。
建物の「防水性」と「気密性」を保つ役割を担っており、メンテナンス時期は10年前後が目安です。
作業効率やコストの節約などを考慮して、外壁塗装と一緒に工事をすることをお勧めしております。
コーキング工事は「打ち替え」と「増し打ち」の2つの工法があり、施工状況に応じて使い分けています。
ですが、業者の中には材料費を安く済ませるために、本来「打ち替え」で行うべきところを「増し打ち」で行なってしまうようなずさんな業者も残念ながらいます。
このような業者に騙されてしまわないためにも、コーキング工事の正しい施工方法をぜひ押さえておきましょう!
【コーキング工事の「打ち替え」と「増し打ち」の違い】
コーキングの施工方法についてご存知の方はそう多くはないかと思います。
しかし、コーキング工事はよく外壁塗装と一緒に行われることが多く、皆さんが思っているよりも身近な工事なのです。
コーキングはホームセンターで購入できるため、DIYで使用したことがある方もいらっしゃるかもしれません。
材料費もそう高くありませんし、手軽に扱えますが、コーキングの役割は非常に重要です。
防水に関わるところにコーキングが使用されていますが、ここのところをDIYで行うのはお勧めしておりません。
適切に処置されていなければ雨漏りを引き起こしてしまう原因にもなりますので、防水に関わる箇所に使用する際は専門業者にご依頼ください。
それではさっそく「打ち替え」と「増し打ち」の違いをご説明します。
【打ち替えとは?】
「打ち替え」とは古くなったコーキングを撤去してから新しいコーキングを充填する工法です。
施工手順はこちらの流れで行います。
【打ち替えの流れ】
1:既存コーキング撤去
2:清掃
3:マスキングテープ養生
4:プライマー下塗り
5:新規コーキング充填
6:ヘラ押さえ仕上げ
7:養生剥がし
8:打ち替え完了
コーキング工事というとこちらの方法をイメージされるかと思います。
打ち替えのメリットは「コーキング厚を確保できること」です。
コーキングもメーカーの仕様書により、必要な厚みを確保するように指示されております。
仕様通りのコーキング厚を確保できないと耐久性が低下してしまいますが、「打ち替え」なら十分に厚みを確保できます。
それならすべて「打ち替え」で行えば問題がない、と思われるかもしれませんが、施工状況によっては「打ち替え」で行えないことがあります。
「打ち替え」では施工できない、もしくは「打ち替え」だと問題が生じる可能性がある場合は、この後にご説明する「増し打ち」を用います。
【増し打ちとは?】
「増し打ち」とは、古くなったコーキングを残し、その上に新しいコーキングを充填する工法です。
「増し打ち」はこちらの流れで行います。
【増し打ちの流れ】
1:マスキングテープ養生
2:プライマー下塗り
3:新規コーキング充填
4:ヘラ押さえ仕上げ
5:養生剥がし
6:打ち替え完了
※撤去できる部分はできるだけ取り除きます。
つまり「打ち替え」と「増し打ち」の大きな違いは、古くなったコーキングを撤去するか、残すかの違いです。
「増し打ち」の場合は既存コーキングを残すため、コーキング厚の確保に注意しなければいけません。
充填する深さが「打ち替え」よりも浅くなるため、厚みを確保するために三角コーキングなど工夫して施工する必要があります。
たったの1〜2mmくらいしかコーキングを打っていないずさんな工事をする業者も存在しますので、騙されてしまわないようにご注意ください。
コーキングの厚みが数mmではまったく意味がありません。
一般的なメーカー仕様は、コーキング厚を10mm以上確保するようにと支持されておりますので、「増し打ち」で工事する場合はコーキングの厚みにご注意ください。
コーキングの役割についてはこちらの「コーキングの役割とは?注意すべき劣化症状について」をご覧ください。
【コーキング工事は「打ち替え」が基本!工法の使い分け】
コーキングの性能を最大限発揮させるためには、メーカーの仕様書にある厚みを確保することが大事です(10mm以上がほとんどです)。
外壁塗装と一緒に行われることが多いですので、その工事費は少し把握しにくいところがありますが、コーキング工事も高所作業となりますので、足場が必要です。
コーキング工事だけ別に行うとしたら15〜25万円ほどの足場代が掛かってしまいます。
外壁塗装と一緒に行うことで、この足場代が隠れてしまっている印象です。
※外壁塗装と一緒に工事すれば足場を何度も設置する必要がなくなり、コストを節約できます。
詳しくはこちらの「屋根と外壁はセットがお得」をご覧ください。
コーキングの厚みを確保することで性能を発揮できるため、コーキング工事は「打ち替え」で行うのが一般的です。
すべて「打ち替え」で施工できれば性能に関しては問題ありません。
しかし、「窓などの開口部」や「入隅」は、外壁内に張られている防水紙が影響して「打ち替え」ではなく「増し打ち」で行われることが多いです。
なぜ防水紙が関係してくるかというと、コーキングを撤去する際にカッターの刃で防水紙を傷つけてしまう恐れがあるからです。
また、窓は構造上水が入りやすいところですので、安全策をとって「増し打ち」が選ばれます。
基本的には「打ち替え」で工事しますが、施工箇所によっては「増し打ち」のほうが適している場合もあります。
どちらの工法が優れているかというよりも施工状況に応じた適切な判断のもとで工法を使い分けることが大切です。
これからコーキング工事をお考えの方は、工法の使い分けについて事前に確認しておきましょう。
亜久里工業はお客様からご相談をいただいた後に建物診断を実施し、建物の状態や素材、施工環境などを把握してから最適な工事プランをご提案しております。
工法の違いで耐久性や工事後の状況などが変わってきますので、見積もりを依頼するときは必ず建物診断をもとに作成されているかチェックしましょう。
当社の建物診断は無料で実施しております。
お住まいのメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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