棟板金の補修は大切!築7~10年で起こる「釘の抜け」について解説

投稿日:2022年8月18日

 

棟板金の釘が抜けていることを指摘されたけど…

「そもそも棟板金ってどこのこと?」

「釘が抜けるとどうなるの?」

と気になったことはないでしょうか。

 

棟板金とは、スレートや金属屋根のてっぺんにかぶさっている板金のことを指します。

棟板金をおさえる釘がぬけたまま放置しておくと、台風などの強風で吹き飛んでしまうことがあるので、見逃せない症状です。

 

そこで、今回は、棟板金について役割・劣化原因・補修方法について解説します。

ご自宅がスレート・コロニアル・金属屋根であれば、知っておいたほうがいい内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

 

棟板金とは

棟板金とは、屋根の頂点にかぶさっている板金のこと。

スレートやコロニアル・カラーベスト・金属屋根などの屋根に使用されます。

棟板金の下には、屋根材をおさえる貫板があります。

上に棟板金を被せることによって雨水の侵入を防いでいるのです。

 

棟板金の釘は築7~10年で抜けてくる

棟板金と貫板を固定する釘は、7~10年程度で抜けてくるのが一般的です。

なぜ、抜けるのか。

それは、棟板金の熱膨張が原因です。

 

金属である棟板金は、日中の太陽光の熱で膨張・夜に冷えて収縮をします。

一方、膨張するときには釘が引っ張られ、収縮するときは板金だけが収縮。

そのためこれが繰り返されることによって、徐々に釘が抜けてきてしまうのです。

 

日あたりがいいと、釘が抜ける率も早くなります。

築7年程度をすぎたら、塗装業者に屋根に登ってもらいチェックしてもらうことをおススメします。

 

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釘が抜けたらどうなるのか

釘が抜けると劣化症状につながる可能性があります。

時には、大きな補修工事が必要になる場合も。

早めに対策をうつことが大切です。

無駄な費用をかけないためにも、どんな劣化が起こるのか事前に知っておきましょう。

 

【劣化症状1】貫板が腐食してくる

釘が抜けてしまうと、空いた釘穴から侵入した雨水によって貫板が腐食します。

貫板が腐食してしまうと、ボロボロになってしまうため新たな釘を打ち込むことができません。

貫板自体の交換が必要になってきます。

 

【劣化症状2】棟板金が吹き飛ぶ

釘が抜けたまま放置すると、台風などの強風で板金が飛んで行ってしまうことがあります。

棟板金は鋭いため、万が一通りすがりの人にあたると大けがするため大変危険です。

また当然のことですが、棟板金がなくなると雨漏りの原因となります。

吹き飛ばされる前に早めに対策をとりましょう。

 

補修方法について

釘打ち

棟板金の釘が抜けてしまっている場合は、あらたに釘を打ってコーキング工事を行ないます。

完全に釘が抜けてしまっている場合は、ステンレスの釘を打ちこみます。

新しく打ちこんだ釘頭をコーキングすることで、釘の抜けを防ぐことが可能。

また、収縮による隙間のあきやすさもカバーすることができます。

 

貫板の交換

貫板が腐っている場合は、交換工事を行います。

その場合、新たに設置する貫板は、腐食しないよう木材ではなく樹脂の貫板を使います。

 

棟板金交換

台風などで棟板金が飛んでいった場合、錆がひどい場合は棟板金を交換する工事が必要になります。

棟板金を交換するときは、貫板も交換して新しくします。

 

屋根カバー工法

築20年以上経過したお住まいでは、屋根自体の寿命がきている場合があります。

その場合、棟板金を交換するよりもカバー工法がオススメです。

カバー工法とは、重ね葺きのことで、現在の屋根をほぼそのまま残して、その上にガルバリウム鋼板などの新しい屋根材で覆うもの。

屋根葺き替えよりも、工期が短く費用も安くすむため、大変人気です。

 

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台風による被害は火災保険で適用できる場合がある

 

もし、台風などの天災によって棟板金の補修が必要となった場合には、火災保険が適用できる場合があります

保険適応で工事できるかどうか、まずは保険会社に確認してみましょう。

なお、適応条件は保険会社によって異なります

例えば、工事費用が20万円未満の場合は保険がおりないケースもあります。

 

申請の流れとしては以下のとおりとなります。

1.保険会社に連絡・適応できるか確認

2.申請書類が届く

3.屋根工事業者に連絡

4.屋根工事業者から被害写真・見積書を受け取る

5.記入した申請書・被害写真・見積書を保険会社に提出

6.保険会社による現地調査が行われる

7.保険金の確定・入金

 

火災保険を使った修繕工事について詳しくはコチラ

 

棟板金の補修は信頼できる屋根業者に依頼することが大切

屋根点検を行った際、棟板金の釘が抜けかかったまま上から塗装されているお家をよく見かけます。

酷いケースでは、棟板金が浮いているにもかかわらずビスが打ち込まれている場合も。

意味のない補修がされている場合も多いため、補修は経験豊富で信頼できる屋根業者に依頼することがとても大切です。

飛び込み業者に、工事をせかされて不安……という方は、弊社にもご連絡ください。

経年劣化や細かくチェックし、長期的に最善の方法ご提案させていただきます。

 

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まとめ

 

今回は棟板金の劣化症状や補修方法について解説しました。

今回の記事をまとめていきます。

 

棟板金について

棟板金とはスレート・コロニアル・金属屋根のてっぺんにある板金のこと。

棟板金は雨水の侵入を防ぐために、貫板の上にかぶされており、釘で固定してある。

 

棟板金の劣化原因

棟板金の劣化は、熱膨張がより釘が抜けたことが原因。

どの家も築7~10年程度で、徐々に釘が抜けてくるようになる。

 

釘抜けにともなう劣化症状

・貫板の腐食

・棟板金の飛散

 

 

棟板金の補修方法は4つ

・棟板金釘打ちコーキング

・貫板交換工事

・棟板金交換工事

・カバー工法(もしくは屋根葺き替え)

 

 

棟板金の劣化を防ぐ方法

築7年を過ぎたら、屋根点検を依頼して釘の抜けがないか確認する

 

 

屋根の棟板金の釘の抜けは軽く考えがちですが、見過ごすと大きな被害にもつながります。

定期的に点検し、外壁や屋根を塗装する際はあわせて補修工事を行いましょう。

 

ご不明な点がございましたら、ぜひお気軽に弊社にご連絡くださいね。

 

 

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