外壁塗装の塗料の基本的なことと種類、選び方を解説
投稿日:2024年2月29日
外壁塗装を行うならどんな塗料を選ぶかこだわりたいですよね。
そこでどんな塗料があるか調べてみると「アクリル」や「ウレタン」「シリコン」などいろいろな種類があることが分かるかと思います。
でも、これらはどんな違いがあるのかよく分かりませんよね。
外壁塗装は選んでいただく塗料の種類で耐久性、機能性などが変わってきます。
次の塗り替え時期にも大きく影響を与えますので、お客様のご希望にかなう塗料を選べるように塗料の種類などポイントをしっかり理解しておきましょう!
本記事では塗料の基本的なことと種類について解説いたします。
【外壁塗料の基本】
塗料の種類をお伝えする前に、まずは塗料の基本的なことを押さえておきましょう。
外壁塗装で使用する塗料は膜を張る(造膜型)「樹脂塗料」が一般的です。
例外的に非造膜型のステイン塗料も外壁に使用することがありますが、ほとんどのお家ではこの樹脂塗料が塗られています。
冒頭にあった「アクリル」や「ウレタン」「シリコン」は、塗料の主原料となる合成樹脂のことです。
塗料はこの合成樹脂に添加剤や顔料、希釈剤を配合して構成されています。
樹脂塗料=合成樹脂+添加剤+顔料+希釈剤
※クリア塗料の場合は顔料が含まれていません。
さらに塗料は「油性」と「水性」に分けられます。
これらの違いは希釈するときに「溶剤を使用するか」「水を使用するか」となります。
希釈する前の塗料は硬化して塗れる状態ではありませんので、希釈剤で液体にしてから使用します。
油性塗料:溶剤(シンナー)で希釈する
水性塗料:水で希釈する
これが外壁塗料の基本的なポイントです。
それでは次に塗料の種類についてお伝えいたします。
【外壁塗料の種類】
【塗料の種類】 | 【耐用年数】 |
【アクリル塗料】 | 5〜7年 |
【ウレタン塗料】 | 7〜10年 |
【シリコン塗料】 | 10〜15年 |
【フッ素塗料】 | 15年〜 |
【ラジカル制御型塗料】 | 13〜16年 |
【無機系塗料】 | 15〜25年 |
【光触媒塗料】 | 15年〜 |
【クリア塗料】 | 10〜12年 |
各塗料には耐用年数や特徴があります。
耐用年数は表に記載しておりますので、下記には特徴について解説いたします。
【アクリル塗料】
アクリル樹脂を主原料とする塗料です。
紫外線に弱いため、現在では外に使われることが少なくなりました。
耐久性は低いですが、安価なため外的な影響を受けない室内に使われることがあります。
発色の良さという特徴もあります。
室内塗装についてはこちらの「室内塗装とクロスの貼り替え、どちらがいい?室内塗装のメリット・デメリット」をご覧ください。
【ウレタン塗料】
90年代〜2000年代までにかけて主流だった塗料がウレタン塗料です。
現在ではシリコン塗料との価格差がなくなり、次第にメインとして使われることが少なくなりました。
ですが、塗料の伸びがよくて安価で扱いやすい特徴があります。
外壁に塗られることは少なくなりましたが、価格を抑える用途で付帯部などに採用されることがあります。
【シリコン塗料】
現在主流の塗料がシリコン塗料です。
性能とコストのバランスがよくて普及率が高いため、数多くの製品がメーカーから販売されています。
塗料選びに困ったら、まずシリコン塗料を選べば間違いありません。
ただし、時代とともに技術開発が向上して塗料の性能も高くなっていきます。
フッ素塗料も戸建て住宅に採用されるようになり、耐候性に優れるラジカル制御型塗料も登場しました。
主流の塗料は移り変わっていくものですので、現在の流れもしっかり見ていくことが大切です。
【フッ素塗料】
優れた耐候性を誇るフッ素樹脂塗料は、頻繁に塗り替えができないビルやマンション、橋梁など大型な建物・構造物に採用されています。
現在の塗料の中では、無機系塗料と並ぶ長い耐用年数が期待できます。
高性能なことを引き換えに価格も高く設定されており、一般住宅では手を出しづらい塗料でした。
しかし、現在では住宅用のフッ素樹脂塗料も普及しつつあり、価格も少しずつ下がっています。
耐用年数が長く塗り替えサイクルが延びるため、価格とのバランスが良ければ長期的に見るとトータルコストの軽減につながります。
【ラジカル制御型塗料】
2010年代あたりから続々と登場しているのがラジカル制御型塗料です。
ラジカル制御型塗料とは、決まった合成樹脂を原料としているわけではありません。
アクリル樹脂やシリコン樹脂などのラジカル制御型塗料もあります。
合成樹脂の違いではなく、紫外線に触れることで発生する劣化因子ラジカルの発生を防ぐ機能を持つ塗料がラジカル制御型塗料です。
耐候性に優れており、従来のアクリル樹脂やシリコン樹脂よりも高いパフォーマンスを発揮します。
ラジカル制御型塗料についてはこちらの「今注目のラジカル塗料を分かりやすく解説!オススメは?」をご覧ください。
【無機系塗料】
無機成分を配合する塗料です。
無機とは鉱物など炭素を含まない化合物のことですが、無機だけでは硬くて塗料として扱えませんので、現在販売されている無機系塗料とは、無機と有機のハイブリッド塗料のことを指します。
無機系塗料は緻密な樹脂結合を形成して紫外線による劣化に強い性能を発揮します。
【光触媒塗料】
触媒とは化学反応を促進する物質のことでして、光触媒塗料は、太陽光からの紫外線に触れることで化学反応が起こり、汚れなどの有機物を分解する機能を持ちます。
汚れがついても雨水と一緒に洗い流す機能があり、長期的に美観を保持できます。
ただし、光に当たらない場所は、効果を発揮しないというデメリットがあります。
立地に左右される塗料とも言えます。
【クリア塗料】
クリア塗料は顔料を含まない無色透明の塗料です。
窯業系サイディングのように意匠性に優れる柄が施されている外壁材によく使用されます。
透明な塗料なため、サイディングの柄を活かして外壁材の性能向上を図れます。
クリア塗料についてはこちらの「外壁に風合いを残したいならクリヤー塗装がオススメ!クリヤー塗装ができる外壁とは!?」をご覧ください。
【外壁塗料を選ぶポイント】
ここまで塗料の種類についてご説明してきました。
たくさん種類があるとどれを選んだらいいか迷ってしまうかもしれませんが、塗料を選ぶポイントはこちらの3つです。
・予算を決める
・耐用年数を決める
・付加したい機能を決める
また、屋根も一緒に塗装する場合は、外壁よりも耐候性に優れる塗料を屋根にお選びください。
屋根は太陽光や雨、風など過酷な環境にさらされています。
外壁と同じ性能だと屋根のほうが先に劣化する可能性がありますのでお気をつけください。
屋根と外壁の塗装についてはこちらの「工事はまとめてするのがお得!屋根塗装・外壁塗装の費用を安くする方法」をご覧ください。
【塗料のことなら亜久里工業になんでもご相談ください!】
外壁塗装工事は専門的なことも絡んでくるため、一人で考え込まずにプロにご相談ください。
亜久里工業はお客様からご相談をいただいた後に建物診断を実施しております。
そこで診断した内容をもとにお客様のご要望も踏まえて最適な塗料や工事プランをご提案させていただきます。
建物診断は無料で実施しておりますので、これから外壁塗装をお考えの方はお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
こちらの「塗料について」もご参考にしてください。
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