屋根を新しくしたい!屋根葺き替えのメリット・デメリットを解説!
投稿日:2024年6月30日
屋根は建物の大事な構造体の一つ。
屋根リフォームには「塗装」「葺き替え」「カバー工法」の3つが代表的です。
20年を超える頃になるとルーフィングの寿命を考えなければなりませんので、葺き替えやカバー工法をご検討していただく時期に入ります。
葺き替えは大掛かりな工事という印象を持つかもしれませんが、屋根そのものを新しくできて、長い目で見るととても安心できるリフォームです。
本日はこれから屋根工事をご検討中の方に向けて、屋根葺き替えのメリット・デメリットをご紹介いたします!
屋根葺き替えのメリット
下地から新しくなって長く安心できる
葺き替え工事はルーフィングまで解体してから野地板を増し張りします。
カバー工法では解体をしないため下地はそのままですが、葺き替えなら下地まで新しくできて耐久性を高めることができます。
屋根が軽くなれば耐震性がUP
屋根材 | 重量 |
瓦 | 約50kg/㎡ |
スレート | 約20kg/㎡ |
金属屋根 | 約5kg/㎡ |
こちらは屋根材ごとの1㎡あたりの重量です。
屋根の重さは耐震性を考える上でとても大切なことです。
地震に強い建物にするのなら、屋根は軽いのが望ましく、最も軽いのが金属屋根です。
瓦からスレートや金属屋根に葺き替えることで、屋根が軽くなり、建物への負担が少なくなります。
カバー工法は既存屋根が残り、重量が増してしまいますが、葺き替えなら耐震性を高めることが可能です!
傷んだ下地を補修できる
通常、下地は屋根材の下にあるため、傷んでいても手をつけられません。
カバー工法だと元々の屋根は解体しませんので下地はそのままです。
それに代わり、葺き替えは屋根材とルーフィングを剥がすため、下地が傷んでいたら補修することができます。
劣化が進行しているところもきちんと手を加えられるのが葺き替えの利点。
長い目で見ると問題となる部分を改善できて雨漏りの心配がない、長く安心なリフォーム方法です。
施工条件がない
屋根の劣化が激しいとカバー工法で施工することはできませんが、葺き替えはあまり屋根の状態に左右されません。
屋根材も解体しますから、瓦だから施工できないという心配もしなくて大丈夫です。
屋根材が対応していれば急勾配や緩勾配にも対応できます。
選べる屋根材に制限がない
葺き替えなら自由に屋根材を選ぶことができます。
屋根材にはこちらの種類があります。
・瓦
・スレート
・ガルバリウム鋼板(縦葺き、横葺き)
・アスファルトルーフィング
瓦から瓦に葺き替えることも可能です。
ただし、屋根の重量のことがありますので、耐震性を考えるなら屋根が軽くなるスレートなどの軽量屋根がおすすめです。
カバー工法はなるべく建物への負担を減らすために選択できる屋根材に制限があり、ガルバリウム鋼板やアスファルトルーフィングの二択になります。
自由に屋根材を選びたい方は葺き替えが適しています。
屋根の納まりがカバー工法よりも自然
自然な屋根の納まり(仕上がり)も葺き替えのほうが優れています。
カバー工法は既存屋根が残るため、見る角度によっては屋根が盛り上がっていたり、元々の屋根が見えたりします。
大屋根(一番上の屋根)なら見えないので問題ありませんが、下屋だともしかすると元々の屋根がうっすらと見えてしまうかもしれません。
屋根葺き替えのデメリット
工事費がカバー工法よりも高い
屋根カバー葺き替え | ガルバリウム鋼板に葺き替え |
屋根材本体と施工費用 | 5,500~7,500円/㎡ |
既存屋根の撤去・廃棄 | 2,000~3,000円/㎡ |
下地工事(増し張り) | 2,000~3,500円/㎡ |
ルーフィング敷き | 500~1,000円/㎡ |
役物工事 | 1,000~4,000円/㎡ |
合計(消費税別) | 12,000円~18,000円/㎡ほど |
その他に掛かる費用 | 雪止め、発生廃棄物・搬入費・諸経費・足場代など |
葺き替えはカバー工法と比べると費用が掛かってしまうのがデメリット。
上記の表の通りなら屋根面積100㎡で120万円〜180万円+足場代(15〜25万円)ほど掛かります。
屋根カバー工法 | ガルバリウム鋼板に葺き替え |
屋根材本体と施工費用 | 5,500~7,500円/㎡ |
下地工事(増し張り) | 2,000~3,500円/㎡ |
ルーフィング敷き | 500~1,000円/㎡ |
役物工事 | 1,000~4,000円/m |
棟板金 | 3,500円~5,000円/m |
合計(消費税別) | 7,000円~12,000円/㎡ほど |
コスト重視ならカバー工法のほうが軍配が上がります。
上記の表でなら屋根面積100㎡で70万円〜120万円+足場代(15〜25万円)ほどでコストを抑えられます。
アスベスト含有屋根材は廃材処分費が別途掛かる
現在ではノンアスベスト屋根となっていますが、2004年以前の屋根材ならアスベストが使われている可能性があります。
アスベストが使われている屋根材は、石綿含有産業廃棄物として取り扱うことになります。
廃棄するときは別途費用が掛かり、通常よりも廃材処分費が高くなります。
解体から野地板を張るまではバタバタと大きな音が発生する
足場を設置した次の日は解体工事を行います。
雨のことを考えると一日で解体からルーフィングを敷くまで終わらせるのが理想です。
ルーフィングまで敷くのは、野地板のままだと万が一雨が降った時に濡れてしまうからです。
ルーフィングを敷けば雨が降っても野地板を濡らすことはありません。
ですから、解体と野地板を張るまでは時間との勝負。
解体や野地板を張るまではバタバタとわりと大きな音が発生します。
葺き替え工事についてはこちらの「屋根葺き替え工事とは?工事時期と全工程の流れ」もご参考にしてください。
まとめ
メリット | デメリット |
・下地から新しくなって長く安心できる ・屋根が軽くなれば耐震性がUP ・傷んだ下地を補修できる ・施工条件がない ・選べる屋根材に制限がない ・屋根の納まりがカバー工法よりも自然 |
・工事費がカバー工法よりも高い ・アスベスト含有屋根材は廃材処分費が別途掛かる ・解体から野地板を張るまではバタバタと大きな音が発生する |
ここまで葺き替え工事のメリット・デメリットをご紹介してきました。
葺き替え工事のメリット・デメリットはこのようになっています。
もちろん屋根の状態や環境、お客様のご要望などで条件に合うリフォーム方法も変わってきます。
亜久里工業は細かく診断した上で、お客様にぴったりな工事をご提案させていただきますので、屋根リフォームをお考えでしたらお気軽にご相談ください。
建物診断や見積もりは無料で実施しております。
詳しくはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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