下地調整の重要なポイント1 コーキング処理

投稿日:2020年4月1日  更新日:2024年3月14日


外壁塗装は塗装する前の下地調整がとても大事なことをご存知ですか?

戸建て住宅に多く採用されているサイディングを塗装する際は、コーキング処理(シーリング)が重要なポイントです。

 

コーキングはゴムのように弾力のある素材です。

この特性からコーキングはサイディングの目地(ジョイント)に使用されており、サイディング同士の干渉を防ぐ役割を担っています。

 

その他にも隙間を塞ぐ役割などがあり、コーキングは建物に欠かせない充填材です。

お住まいのメンテナンスをお考えの方は、ぜひコーキング工事も行なっていただきたいです。

 

そこで、本日はコーキングが担っている役割やコーキングの工法について解説したいと思います! 

 

【コーキングが担っている役割とは?】

 

それではコーキングの役割をご説明していきます!

コーキングの役割は主にこちらの二つ。

 

・建物の揺れに追従し、干渉を防ぐ

・雨水の侵入と空気の流入を防ぐ

 

それではこちらを具体的に解説していきますね!

 

【建物の揺れに追従し、干渉を防ぐ】

コーキングが固まる前は粘度のある液体です。

これが空気に触れて時間が経つと硬化してゴムのように弾力性が出ます。

 

この弾力性はサイディングの緩衝材となり、目地に用いられています。

建物は地震や車の振動、風などで揺れているため、このような動きに対してコーキングは追従し、揺れを吸収してくれます。

 

ただし、揺れを吸収しますが、耐震性が上がるわけではありません。

ですが、コーキングの弾力性により、細かな揺れを和らげて外壁材などの損傷を防いでいます。

 

【雨水の侵入と空気の流入を防ぐ】

そしてもう一つの役割が「雨水の侵入と空気の流入を防ぐこと」です。

つまり建物にできる隙間を塞ぎ、防水性と気密性を保つ役割を担っています。

建物は完全に密閉されて組まれているわけではなく、どうしても部材が接するところは隙間が生じます。

 

目には見えない隙間でも水や空気はあらゆるところから侵入してきますから、しっかり隙間を塞いでおく必要があります。

この隙間を塞ぐ役割がコーキングなのです。

 

もちろん外壁材の下には防水紙が張ってありますので、隙間があってもすぐに雨漏りなどの大きな影響を与えることはありません。

 

ですが、水に触れやすくなっているということは変わりませんので、劣化を早める原因となります。

防水紙は保ったとしても、それを止めるタッカーや胴縁を固定する釘は水に弱く錆びてしまい、さらに奥に水が流れこむ侵入経路を増やしてしまいます。

 

そして、防水紙の奥に水が流れ込めばそれこそ雨漏りを起こしてしまうため、ここまで被害を広げてしまわないようにしっかりコーキングの状態を保っていることが大事です。 

 

当社は高耐久のコーキングもご用意しております。

コーキング工事をお考えの方は、ぜひご検討してみてください!

詳しくはこちらの「オートンイクシード」をご覧ください。

 

【外壁塗装におけるコーキング処理の方法は?】

下地調整の重要なポイント1 コーキング処理

コーキングは「コーキングガン」という専用の道具を使い打設していきます。

工法も種類があり、住宅工事では「打ち替え」と「増し打ち」の2つの工法があります。

 

一つ目の「打ち替え」は、既存コーキングを完全に撤去してから新たにコーキングを充填する工法。

二つ目の「増し打ち」は、既存コーキングを残して、その上から新たにコーキングを充填する工法。

 

「打ち替え」と「増し打ち」の大きな違いは、既存コーキングを完全に撤去するか、残すかです。

 

増し打ちは、既存コーキングを残すといってもコーキング厚を確保する必要がありますので、施工状況によりできるかぎり劣化したコーキングは取り除いておきます。

 

コーキング厚は10mm以上の確保が必要でして、それよりも薄くなると耐久性が落ちてしまいます。

増し打ちはどうしても厚みが薄くなるため、厚みを確保できるように三角コーキングなどを用いて施工します。

 

コーキング工事は「打ち替え」で行うのが基本です。

サイディングやALCなどの目地は厚みが重要となってきますので、必ず「打ち替え」で行います。

 

ただし、サッシや玄関などの開口部や入隅は、雨水が侵入する恐れがあるため、ここは「増し打ち」で行います。

といいますのも、開口部は建物の防水性能に直接影響する部材が隠れていることもあり、既存のコーキング撤去時に破損してしまうリスクがあるからです。

 

入隅も既存コーキングを奥まで撤去しようとすると差し込んだカッターで防水紙を傷つけてしまう恐れがあります。

このようにコーキング工事は「打ち替え」で行うのが基本ですが、施工箇所や状況に応じて「増し打ち」で工事していきます。

作業に伴うリスクをしっかり把握して適切な工法を採用することが大事なのです

 

下地調整の重要なポイント1 コーキング処理

 

コーキング工事は外壁塗装とご一緒に行うことをお勧めしております。

無料診断も実施しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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